ドラグの設定ってどうしてますか?
わたしもそうですが、だいたいの人はラインを手で引っ張って、これくらいかなぁ?って感覚でやってますよね。
でも実際どれくらいの数値なんだろう?
って気になって調べてみました。
ドラグの強弱で起きること
始めにドラグ調整がうまくできてないとどうなるのか考えてみます。
緩い場合
フッキングが決まらない、刺さらない
魚が寄せられない
ラインがよれやすい
強い場合
ラインが切れる
フックが伸ばされる
どの場合もバレたり切れたりに繋がりますね。特に切れた場合はルアーも無くなるのでテンション下がりまくりです。
なのでドラグの設定はかなり重要だと思います。
ドラグ設定はライン強度の1/3が目安?
調べるとライン強度の1/3がおすすめが多いです。確かに1/3ならラインが切れる事は無いですね。
実際にやってみました。
測定のやり方は単純に計りで引っ張って強度を確認しました。
管理釣り場としては太めのライン設定なので考え方の参考としてもらえれば幸いです。
1Ib=約450g
今回使用したのはPE0.4(8lb)=3600g
リーダーフロロ0.4号(4lb)=1800g
リーダー結束オルブライトノット結束強度70%
細いリーダーを基準として
1800×0.7=1260g
1260÷3=420gとなります。
つまり、結束強度を含めて見ても420gまでならラインは切れる事はないはずです。(それでも1/3なので余裕あるはずですが)
ドラグの設定を420gギリギリに合わせるのはリスクがあるので少し下げて350gに設定します。
リールにつないで約350gに設定しました。
よし!完璧って思ってロッドに通してもう一度測定。
するとガイドの摩擦やら抵抗がある為か450gくらいに上がりました。
これは思ってなかった結果でしたね。
普段、手で引っ張って強めの時はかなり強いって事になります。
しかも今回の設定だと420gを越えてるので結束部から切れる可能性があります。
なので、正確にドラグを設定するにはロッドに通してからが良いです。
一度普段のタックルで測定してみると次から合わせやすいし、合わせてから手で引っ張った感覚がわかれば色々と参考になると思います。
フックの強度も考える?
じゃあその先のフックの強度ってどうなの?
ラインが切れなくてもフックが伸ばされたらダメでしょ?
って事でこれも試してみました。
いつも使ってるフックはヴァンフックの3シリーズです。一般的な中軸になります。
これを同じく計りで測定していきました。
しっかり刺さった前提で測定。
結果、約2400g(2.4k)で伸びて外れました。
ちなみに厚めに刺して試しても同じくらいでした。
ダブルフックはどれくらい?
フックが2ヶ所刺さってる場合はどれくらいの強度があるのかも試してみました。
フックを2ヶ所刺して引っ張ります。
結果、約4200g(4.2k)でスプリットリングがぶっ飛びました。
この強度結果から考えると、フックが伸びる前にラインが切れるって事になりますね。
もちろん細軸を使うと弱くなるので注意が必要です。
まとめ
今回のタックルでのドラグの設定は350gにすればラインも切れない、フックも伸ばされない設定って事になります。
そして、この設定で装着して引っ張ってロッドを曲げてみると結構根本まで曲がらないとドラグが出ないんですよ。
そう考えると2lb以下の細いラインやエステルなどの瞬間強度の弱いラインだと合わせ切れになるかもしれませんので、もっと繊細なドラグ設定が必要になってきます。
ドラグ設定の結論
管理釣り場の場合は、細糸,エステル以外は切られないのでロッドの曲がり具合でドラグを設定するのがおすすめです。
が、一度試してみるとどこまで曲がるとラインブレイクの可能性があるかがわかって、魚とのやり取りで締めたりの調整がわかりやすくなると思います。
締めすぎ以外のラインブレイクって根ズレや魚の歯で切られる事がほとんどなので、走られないドラグ設定、やり取りが長引けば歯で切られる可能性も色々考えて、その釣り場環境にあった設定を見つけるのも楽しかったりします。